分かりやすい統合失調症とその問題点 一般の人も学生の方も
統合失調症の理解
統合失調症患者は現在25万人(入院18.7万人、外来6.6万人)【2008年患者調査】います。受診していない方も含めて、統合失調症がどのくらいの数に上るかについては、とくに日本では十分な調査がありません
世界各国からの報告をまとめると、生涯のうちに統合失調症にかかるのは人口の0.7%(0.3~2.0%;生涯罹患率) 厚生労働省参照
【発症年齢】
思春期から青年期という10歳代後半から30歳代が多い病気です。中学生以下の発症は少なく、40歳以降にも減っていき、10歳代後半から20歳代にピークがあります。
【原因】
統合失調症の原因は分かっていません。
ですが、人生の大きな転機により発症する人もいます。もちろん、進学・就職・結婚など人生の大きなイベントでも発症しない人は大部分のため一概にはいませんが。
【治療】
統合失調症の治療薬は定型と非定型の統合失調症治療薬があり、現在全世界で汎用されている医薬品がエビリファイ(アリピプラゾール)です。
エビリファイが効果不十分な場合に他の医薬品であるジプレキサ(オランザピン)、セロクエル(クエチアピン)が切り替え若しくは併用されます。
統合失調症治療の基本的な考え方
第一選択 エビリファイ
↓ 効果不十分
【国家試験の出題方法】
現在の薬剤師国家試験の出題方法として、統合失調症治療薬の使い方に関する話はあまり出題される傾向は少ないように思われいます。
理由としては、精神科医療では治療方法はガイドラインはあるが画一されてないのが現状ですし、さらに患者個々により治療効果も千差万別なのが現状です。